手指の巧緻性①

昨日に引き続き「手指の巧緻性」について書きたいと思います。

「手指の巧緻性」=指先の器用さを意味します。小学校受験の選抜試験の1つでもあり、はさみを使って工作させたり、ひもを結ばせたりして、手指の巧緻性を見る試験があります。その試験では

*切る *貼る *折る *塗る *結ぶ *ちぎる *巻く *包む *丸める *通す

という作業がスムーズにできるかが見られます。大人にとっては、なんてことのない動作ですが、小さな子どもたちにとっては、なかなか難しい動作です。

では、なぜ「手指の巧緻性」を鍛えることが必要なのでしょうか。

指先は、第2の脳などと言われるくらいに、末端神経が集中していて、指先を刺激することが脳の刺激につながります。

またある研究では、手指の巧緻性が発達している子どもほど、さまざまな事柄に積極的に挑戦し、出来なくても出来るまで諦めずにやり遂げる傾向がある、とされています。

そして手指を使う学習、繰り返しを要する学習を好む傾向があり、学習しながら手指を使い、繰り返し練習することで更に手指の巧緻性が鍛えられると分析されています。鉛筆を正しくもち、動かす(運筆力)という動作も手指の巧緻性を小さい頃から鍛えておくことで、苦なく行うことができ、学習行動につながるのではないかな?と、私は感じています。

手指また手先が器用な子どもたちは、知的好奇心が強く、コミュニケーション能力も高い傾向にあると言われています。

手指の巧緻性を鍛える遊びは、指先で細かい部品をつまんだり、紙を折ったり…と対象物を見極め、自分の指先に意識を集中させることが求められます。遊びながら集中力も養うこともできます。

では、手指の巧緻性を鍛える遊びには、一体どんなものがあるでしょうか。

我が家の長男は、よく折り紙をしています。小学校に持っていく折り紙も、すぐなくなります。何も見ずに折れるのは「紙飛行機」だけですが、折り紙の本を見ながら、複雑な折り紙を折ることもあります。

ちなみに折り紙の本は100均や図書館で借りたりします。折り紙は100均のものは角が合わないことが多かったので、ホームセンターや無印良品で買ったりします。

次に「ビーズでブレスレット作り」もしていました。

自分で、色合いやどこにメインの大きいビーズをもってくるかなどを頭の中で考え、小さいビーズを細いテグスに通していく…という単純な動作ですが、かなり手先の器用さが求められます。長男は年中から写真の大きさのビーズでブレスレット作りをしていましたが、2歳半ごろから、もう少し大きなサイズのビーズであれば、テグスに通すことはできると思います。作った後に人にあげられるのも、子どもにとっては嬉しいようです。幼稚園の頃、仲良くしてくれていた女の子によく作ってプレゼントしていて「女の子が喜んでくれた~」と嬉しそうに話していました。こちらは100均ですべてそろいます。

年長の頃、熱中してやっていたのは「アイロンビーズ」です。

土台にビーズをはめこみ、上からアイロンをあてるとくっつくというものです。今は、水をつけるとくっつくものなんかも売っていますね。

こちらも、どういう構成で作ろうか頭の中で練りながら、集中しているときは2時間くらいずっとはめたり外したりして、自分の納得いく作品を作っていました。だいたい長男が作るのはコースターなのですが、今でも私の実家で飼っていた犬たちの仏壇の花瓶の下敷きとして使ってもらえています。

とても小さいビーズなので、つまんで、間隔の狭い土台にはめ込む作業を続けていると、隣のピンにはめ込んだビーズが取れてしまったりするのですが、めげずに黙々と楽しんでいました。このアイロンビーズはIKEAで購入しました。

今回は主に幼稚園以上の年齢の時に我が家で行っていた遊びをご紹介しました。次回はもう少し低年齢の時に行っていた遊びを紹介します。

☆まとめ☆

・手指の巧緻性を鍛えることで

  • さまざまな事柄に積極的に挑戦し、あきらめずにやり遂げる
  • 繰り返し学習を好む
  • 知的好奇心が強くなる
  • コミュニケーション能力が高い
  • 集中力が高い

という傾向がみられ、鍛えておいて損はないと考えられます。

・手指を鍛える遊び(幼稚園以上)は

  • 折り紙
  • 小さいビーズでブレスレット作り
  • アイロンビーズ

これらがおすすめです。